はじめての読書

ビギナーでも読みやすい面白い本を紹介していきたいと思います。

はじめての歴史小説


読みやすく、おもしろい歴史小説をご紹介したいと思います。

 ■竜馬がゆく /  司馬遼太郎

 

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

 

 新人時代、会社の先輩に、とにかく読め!と、押し付けられるように、渡された、この本。いや、面白かった。

黒船来航から始まる幕末の動乱の中で、竜馬が、剣術やったり、海軍やったり、海援隊を作ったり、商売したり、そして、薩長同盟を経て討幕へと、息つく暇もなく、クライマックスへと突入していきます。

ただの歴史小説ではないですね。人の生きざまを学べます。もっと、早くよんでおくんだった!

人生必読の書です。

■世に棲む日日 /  司馬遼太郎

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

 

竜馬がゆく」を読み終えた方は、次はこちらでしょう。時代は、竜馬と同じく幕末。

主人公は、高杉晋作です。高杉晋作もまた、竜馬並みに駆け巡るのです。そして、胡坐をかく幕府をしり目に諸藩も懸命に動き回る。

一般には、司馬遼太郎といえば、「竜馬がゆく」「坂の上の雲」ですが、個人的には、「坂の上の雲」より、「世に棲む日日」が好きです。

 

壬生義士伝 / 浅田次郎

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

 

新選組吉村貫一郎のお話。吉村貫一郎は、強くかっこよく、そして、なんとも、悲しく切ないお話です。しかし、面白い。手に汗握る展開が続き、また、吉村の人間性といいますか、惹きつけられるんですよね。

泣けます。

 

天地明察  / 冲方

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)


歴史小説ではめずらしい、江戸時代の数学と天文学のお話。数学とか天文学って、外国が主流と思いきや、江戸時代の日本でも、すごく熱かったんですね。
歴史だけでなく数学とか天文学とか好きな理系の人にもおすすめです。
でも、堅い話ではなく、主人公渋川春海の青春と成長とを描いた物語となっていて、読んでて面白い。
そして、物語クライマックス、天文観測を始めるときの渋川春海の掛け声ですね。この一言が、この物語のすべてを語っているのではないでしょうか。

■銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド

人類の全歴史を包括的に述べる本が最近よく出てますが、その元祖といえる本でしょう。
人類の歴史を、本題のとおり、銃・病原菌・鉄という観点から述べており、そうだったのね、
って、目から鱗が落ちるような事実を知ることができます。

 

■家康、江戸を建てる / 門井慶喜

 

家康、江戸を建てる

家康、江戸を建てる

なあんにもない土地から江戸の町を作り上げていく物語。

家康はあんまりでてきません。主役は、家康から、治水や上水道や小判や石垣作りを命じられた家来、職人たちの物語です。
歴史小説なのですが、さらに、建築とか土木とか、そんな話がメインですので、そっちの話が好きな人にはお勧めです。

 

永遠の0 / 百田 尚樹

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹さんの本は、面白いだけでなく、大変、勉強になります。
「永遠の0」は、太平洋戦争のゼロ戦の話ですが、
太平洋戦争についての詳しい背景が述べられており、太平洋戦争について学ぶことができます。
そして、お話は面白いです。主人公は、腕は一流のゼロ戦乗りでありながら、生き延びることを第一に考えており、個人的には、壬生義士伝の主人公 吉村貫一郎に似ていると思ってます。
そんな主人公が、無念にも最終的に戦死してしまうのですが、それまでのの葛藤や周囲の人との関りとかの人間ドラマが描かれており、ぐいぐいと話に吸い込まれていくのです。