はじめての読書

ビギナーでも読みやすい面白い本を紹介していきたいと思います。

はじめての職業小説

職業小説なんてジャンルはないかもしれませんが、
様々な職業につく主人公が、仲間や上司と切磋琢磨しながら、一流の仕事人へと成長していく、そんなお話をまとめました。

 

神去なあなあ日常 / 三浦 しをん

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

林業

ヒロインは、小学校教師。

主人公の青年が山里の村で林業を始める物語。

主人公が、最初は林業の厳しさにへこたらながらも、村の自然や林業の良さを知って成長していきます。コミカルな語り口で物語は進んでいき、楽しいです。


舟を編む / 三浦 しをん

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

辞書編集者。

ヒロインは、料理人。

辞書を作る話。主人公は、寡黙な青年ながら辞書作りに情熱を燃やします。

渋いですが、かっこいいです。仕事とは、こういうことなんだと思わせる作品です。


神様のカルテ / 夏川 草介

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

内科医。

ヒロインは、写真家。

 

激務の地方都市の病院を舞台に、日々の主人公の奮闘が描かれています。

登場人物も魅力ある人たちで、心温まるお話です。


坂の上の雲 / 司馬 遼太郎

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

軍人(秋山兄弟)。

詩人(正岡子規

あまりに有名な坂の上の雲ですが、主人公の秋山真之、好古は軍人。正岡子規は詩人ですので、ある意味、職業小説ともいえるかもしれません。


天地明察  / 冲方

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

天文学者(江戸時代)。

主人公が、当時の天才関孝和に触発されながら、一流の天文学者に成長し、新しい歴を作っていく様が、熱く語られていきます。

 

はじめてのミステリー・サスペンス小説

厳選した、面白いミステリー小説・面白いサスペンス小説を紹介したいと思います。

 

■秘密 / 東野 圭吾


秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

東野 圭吾作品の中で一番面白いと思っています。
よくある、「入れ替わり系」です。妻が娘と入れ替わります。
既婚男性にぜひ読んでいただきたい。ラスト必見です。
最後のどんでん返しが驚きなのですが、それ以上に、切なすぎるラストです。

 

容疑者Xの献身  / 東野 圭吾

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

「秘密」とおんなじくらい、読む人によっては、それ以上に、面白いと思います。
殺人を犯した母子を隣に住む高校教師がかばって罪を上手く隠蔽していくお話です。
ラストまで怒涛の如くの展開で、一度読み始めたら辞められません。
そして、ラストのどんでん返しはビックリです。そういえば、ちょこちょこ、複線
貼ってあったなあと、2度読み必須です。

 

■告白 / 湊 かなえ


告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

娘を殺された教師が犯人の生徒に復讐するお話。容赦ないです。
重い話。湊 かなえ作品は重いのが多いですね。ですが面白いです。
復讐の仕方が俊逸で、悪人を成敗する爽快感があります。

 

火車 / 宮部 みゆき


火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

借金こわい、ってはなし。借金とかクレジットカードとか自己破綻について、
学ぶことができます。非常にためになります。

 

■ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 / スティーグ・ラーソン

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアムシリーズの1作目です。失踪事件を追うお話です。
主人公の相方となるドラゴン・タトゥーの女がすごい女です。
ハリウッドのアクション映画を見ているようなスピード感で、お話が進んでいきます。
やっぱり最後はどんでん返し。あんたが犯人か!?って、なります。
2作目以降も、面白いです。

 

 

犯人に告ぐ / 雫井脩介

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

 

誘拐犯を追う警察のお話。なんですが、犯人捜しの方法としてメディアを活用するっていうのが斬新です。
主人公の警官は、犯人とアポイントを取るため、テレビに出て犯人をおだてる、そんな主人公を世間は批判する。そんな批判にも負けず、犯人との駆け引きを続けていく主人公。そんな警察官の執念が最後には、犯人を追い詰めていく。

 

■八日目の蝉 / 角田 光代

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

誘拐犯の主人公が誘拐した子を自分の子として育てていくお話。
ミステリーというよりかは、純文学かもしれません。
誘拐犯の主人公のハラハラする逃走のなか、子供との温かい日常があり、周りの人との触れ合いがあり、心温まるシーンがあります。そして、ラストの誘拐犯の一言ですね。母親のセリフです。切ないです。泣けます。

 

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はじめての歴史小説


読みやすく、おもしろい歴史小説をご紹介したいと思います。

 ■竜馬がゆく /  司馬遼太郎

 

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

 

 新人時代、会社の先輩に、とにかく読め!と、押し付けられるように、渡された、この本。いや、面白かった。

黒船来航から始まる幕末の動乱の中で、竜馬が、剣術やったり、海軍やったり、海援隊を作ったり、商売したり、そして、薩長同盟を経て討幕へと、息つく暇もなく、クライマックスへと突入していきます。

ただの歴史小説ではないですね。人の生きざまを学べます。もっと、早くよんでおくんだった!

人生必読の書です。

■世に棲む日日 /  司馬遼太郎

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

 

竜馬がゆく」を読み終えた方は、次はこちらでしょう。時代は、竜馬と同じく幕末。

主人公は、高杉晋作です。高杉晋作もまた、竜馬並みに駆け巡るのです。そして、胡坐をかく幕府をしり目に諸藩も懸命に動き回る。

一般には、司馬遼太郎といえば、「竜馬がゆく」「坂の上の雲」ですが、個人的には、「坂の上の雲」より、「世に棲む日日」が好きです。

 

壬生義士伝 / 浅田次郎

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

 

新選組吉村貫一郎のお話。吉村貫一郎は、強くかっこよく、そして、なんとも、悲しく切ないお話です。しかし、面白い。手に汗握る展開が続き、また、吉村の人間性といいますか、惹きつけられるんですよね。

泣けます。

 

天地明察  / 冲方

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)


歴史小説ではめずらしい、江戸時代の数学と天文学のお話。数学とか天文学って、外国が主流と思いきや、江戸時代の日本でも、すごく熱かったんですね。
歴史だけでなく数学とか天文学とか好きな理系の人にもおすすめです。
でも、堅い話ではなく、主人公渋川春海の青春と成長とを描いた物語となっていて、読んでて面白い。
そして、物語クライマックス、天文観測を始めるときの渋川春海の掛け声ですね。この一言が、この物語のすべてを語っているのではないでしょうか。

■銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド

人類の全歴史を包括的に述べる本が最近よく出てますが、その元祖といえる本でしょう。
人類の歴史を、本題のとおり、銃・病原菌・鉄という観点から述べており、そうだったのね、
って、目から鱗が落ちるような事実を知ることができます。

 

■家康、江戸を建てる / 門井慶喜

 

家康、江戸を建てる

家康、江戸を建てる

なあんにもない土地から江戸の町を作り上げていく物語。

家康はあんまりでてきません。主役は、家康から、治水や上水道や小判や石垣作りを命じられた家来、職人たちの物語です。
歴史小説なのですが、さらに、建築とか土木とか、そんな話がメインですので、そっちの話が好きな人にはお勧めです。

 

永遠の0 / 百田 尚樹

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹さんの本は、面白いだけでなく、大変、勉強になります。
「永遠の0」は、太平洋戦争のゼロ戦の話ですが、
太平洋戦争についての詳しい背景が述べられており、太平洋戦争について学ぶことができます。
そして、お話は面白いです。主人公は、腕は一流のゼロ戦乗りでありながら、生き延びることを第一に考えており、個人的には、壬生義士伝の主人公 吉村貫一郎に似ていると思ってます。
そんな主人公が、無念にも最終的に戦死してしまうのですが、それまでのの葛藤や周囲の人との関りとかの人間ドラマが描かれており、ぐいぐいと話に吸い込まれていくのです。